OUTBREED

日夏の名古屋を中心にしたごく個人的な音楽・演劇メモです。 最近はほぼtwitter（@outbreed_t）でつぶやいてます。

「PURE ROCK JAPAN LIVE 2009」　川崎CLUB CITTA’

観た

出演：陰陽座／CONCERTO MOON／SEX MACHINEGUNS／GALNERYUS


このライブの出演者が決定してチケットゲットに成功してからこっち、当日まで何事も起きませんようにと全世界の平和と人々の健康を祈ってたのですが、祈り足りなかったのかミサイルが飛んだりインフルが流行ったりとドキドキものでした。
もうね、「このイベントを楽しみにしてた人選手権」をやったら決勝に残ってみせますよ、ワタクシ。


最初にこの10周年になるイベントの主催者である音楽ライターの土屋京輔さんが舞台幕前で挨拶し、アーティストの権利を守るため盗撮、密録厳禁を改めて注意。
「ロッキンf」で姿を拝見したことあるけど、ナマ土屋さんは初めて見た。
PRJはこのダイアリー書くのにいろいろ影響受けててるし*1、この方の書かれる記事も（それ目当てで雑誌を買うくらい）凄く好きだし、こんな夢のようなライブを開催してくれるし。
「このイベントやってくれてありがとう！」とココロの中で土屋さんに手を合わせて拝んでおく。
挨拶が終わって幕が上がった瞬間、終わりに一歩近づいたという気持ちになってちょっと悲しくなった。


★CONCERTO MOON
−セットリスト− *2
Dream Chaser/Change My Heart/Fight To The Death/Not By Chance/It's Not Over/Target In The Spider's Web/Alone In The Paradise/From Father To Son/Take You To The Moon
前ツアーで引退した小池敏之（Key）の穴を埋めるサポートを入れず、キーボード無しという布陣のコンチェルト・ムーン。「DREAM CHASER」でスタート。多分1番ファンが少ないだろうし客のノリが悪かったら居たたまれないわとか思ってたんですが、最初から観客も凄い声援、腕も上がってたんで良かった☆
ここで一発、ナイスなMCをかませばファンのハートをゲッチューなのにふつーの煽りをする井上さん。やはりしーたかには無理か。しーまんが喋ればきっと大ウケだったのに。
そんな島さんのギターソロはやたらとクリアで聴き応えがあったけど、その分(?)ボーカルは音量が小さかったような。
セットリストは「It's Not Over」とか「From Father To Son」の定番は入れてたのに「Concerto Moon」を入れて来なかったんで拍子抜け。
それに有るべきはずの音が無いというのは凄く寂しかった。やっぱキーボード入れないと…。ラスト（曲名忘れた）はもうちょっとガツンと来る曲にして欲しかったな。
ふと思ったんだけどコンチェの曲って全体的にアウトロがカッコイイよね（逆に陰陽座はその辺ちょっと不満が）。
そうそう、上半身ハダカだった長田さん。女性客が「あのドラマー、かわいい♪」って言ってたよ。
島さんが「See you later！」と言って去って行ったんで「あれ？セッションあり？」とちょびっと期待。


★GALNERYUS
−セットリスト−
Meditation For The Saga/Struggle For The Freedom Flag/Serenade/Shiver/Whisper In The Red Sky/Cry For The Dark/Everlasting
出順がシークレットだったので2番手はなんだろと首を捻ってたら転換時のSEにソナタ・アークティカがかかってたんで次はガルだなと。
昨年末にYAMA-B（Vo）が脱退、今回はボーカルに小野正利さんが参加ということで「GALNERYUS feat.小野正利」または「小野ネリウス」(「練り物みたい」とか言ってたので「小野練りウス」かw)として登場。
小野さんと言ったら「You are the only...」でのヘアバンドとソバージュな頭が印象的な人でしたが、今は普通なのね。名前自体は東上線沿線の会とかで見かけてたので今回参加すると言われてもそれほど意外ではなかったです。
「STRUGGLE FOR THE FREEDOM FLAG」で披露されたその美声は全然違和感なし。
YAMA-Bと声質似てるせいもあるのかな。オリジナルボーカルと言われたらあーそうなんだと納得しちゃうと思う。
ご本人はいろいろ大変だったようですが。
「42歳でポップスシンガーだし。お金もかかったし。…衣装に(笑)」
ハードロックシンガーぽい衣装は似合ってましたが、マイクスタンドアクションがやや地味なあたりやはりフルメタルな人ではないなあと思ったり。でもさすがキャリアがあるので歌だけでなく話も面白い人でした。アマチュアバンド時代のCD持ってる人は呪われるらしい(笑)。
ガルネリウスは動向をチェックしてはいるもののなかなかライブが観に行けず、Syuを観るのも久しぶり。相変わらず細いよね。いやギターも相変わらず凄いけど。
そういえば昔、初めて彼を観た時「ウエストが島さんの半分くらいしかない！」とか思ったものです。今は3分の2くらいかしら（痩せたよね、しーまん…）。
そんでYUHKIはオバサン化が進行している（マテw）。
ラストはやはり「EVERLASTING」。この曲好き。「ALSATIA」が聴いてみたかったけど。
それにしても今回ピンチヒッターの小野さんがこのレベル。正式ボーカルに誰がなるのかは解りませんが、このハードルを越せるボーカルじゃないとファンは納得出来ないだろうなあ。難しそう。


★SEX MACHINEGUNS
−セットリスト−
みかんのうた/ONIGUNSOW/プライド/愛人28/BURN〜愛の炎を燃やせ〜/桜島/German Power
サポートGuにヒデちゃん。しばらくは彼で行くのかな？
前バンドとは比べものならない爆音…と言ってもマシンガンズ的にはいつもの音量だけど。しかしマシンガンズになったとたん、客がみんな弾け飛んで思ってた以上に（良い意味で）無茶苦茶になったんでびっくりした。
SHINGO☆は相変わらず。ANCHANGに「（MCの）返しが微妙」と言われたら「（あんちゃんの）振りが微妙だから」って。シンゴのグダグダはあんちゃんのせいだったのか(笑)。
そして例によって話が長くなりそうなのを遮られたもんで「続きはまた今度！！」
絶対、続きは無いね。
あんちゃんはコンチェを評して「弾きすぎ！」だって。陰陽座は「（妖怪だから）呪われる！」。ガルは何て言ってたっけ。
あと対バンだと目当てじゃないバンドに冷めた態度取ってる客がいるけど、このイベントは最初から盛り上がってたのが良かったとかなんとか（うろおぼえ）。言いたいことは解るけどさ。それはやっぱりそう思わせる実力があってこそでしょう。
セットリストはこうだったらいいなと思ってた歪みないセット。しかし改めてステージ観るといろんな意味で攻撃的なバンドだなと実感。「対バンキラー」の名は伊達じゃないってか。


★陰陽座
−セットリスト−
序曲〜魔王/百の鬼が夜を行く/叢原火/相剋/鬼斬忍法帖/組曲「義経」〜悪忌判官/がいながてや/悪路王
トリは陰陽座。ドラマーの斗羅がサポートドラマー河塚篤史として初登場。髪を切ってメイクなしで黒の和装。本人もこういう形になっての初めてのライブだけにファンの目が気になるのか、今までみたいな笑顔はあまり見られなかった。
音がマシンガンズより小さかった。というか、今回のライブは全バンドとも音響バランスが微妙だったな。
セットリストは「百の鬼…」が少々意外。悪い曲じゃないけど他にもあれとかこれとかあるのになーと。
扇ものは「がいながてや」。しかし「今回は素手で」と瞬火さんからのお願い。
扇が会場中で翻るのを他バンドファンに見せるより参加してもらう方を取りましたか。まあ仕方ないね。扇を無理矢理バッグに詰め込んで持って来た身としてはちょっとがっくり。
瞬火さんは「無駄なことは言わない！」と言いつつやはり無駄だらけなMC(笑)。
「音楽のハマダ先生が…」とか言いだすのを黒猫ちゃんに止められて「また今度！！」
シンゴの真似か(笑)
ラストは「悪路王」でガッツリ来ました。
どうでもいいけど、瞬火さんの衣装がキラキラで雲母みたいとか思った。


★セッション
最初は陰陽座コールが起きたんだけど、マイクスタンドが余分にセットされるのを見てアンコールが「PURE ROCK」コールに変わった。みんな解ってるなあ。
そして全バンドがイベントTシャツで登場。あんちゃんは「ダイヤモンド軍団」で使うサングラス姿。
瞬火さんの希望でセッション曲はJUDAS PRIESTの「You've Got Another Thing Comin'」。
もうステージのどこ見て良いやら、凄いことになってました。
マシンガンズのシンゴとケンイチの若い衆二人は盛り上げ役で走り回り、長田さんは後ろで補助叩き役、潤一さんは手持ち無沙汰そうだった(笑)。
ANCHANG、島さんの39歳ギタリストコンビが並んで弾く姿に「1度は観たいと思ってたこの光景がついに…」と感激。その一方で「…島さんと並ぶとあんちゃん細く見えるな」とか思ってたのはナイショだ。でもSyuも並んだら「…そうでもない」と訂正。
そして（周りが見えてないのか）誰とも絡もうとしない瞬火さんと、紅一点が故に絡まれにくい黒猫ちゃん。後で聞いたら黒猫ちゃんの方にはシンゴが盛り上げに行ってたとか。無邪気な天然さんは得だ。


そんな大盛り上がりの中、PURE ROCK JAPAN は終幕。
これほど楽しみにしてた、そして楽しかったイベントは何年かに1度あるかないか。
楽しすぎて魂昇天。
死して屍拾うもの無し。
…というくらい燃えつきてましたが、友人たちが屍を持ち帰ってカント寺院（by Wizardry）で生き返らせてくれました。


好き度数に差はあるとはいえ、4バンドとも好きな身としては
「今日来た人たちが全バンドのファンになって帰るがいいわ！」
という気持ちだったのですが、どうでしょうね。そこまでは無理としても知らなかったバンドにも興味を持った人が多かったんじゃないかしら。だといいな。
出演したバンドも観に来たファンも、この繋がりがさらに広がってくれたら嬉しいなあ…。




☆6/2追記：
ESP Official Blog：6/1付にGalneryusとSEX MACHINEGUNSの使用楽器紹介あり。

*1:どの辺が？と言われると困るけど

*2:CONCERTO MOON、GALNERYUSのセットリストはPURE ROCK JAPAN LIVE 2009 / Official blog：セット・リスト参照