OUTBREED

日夏の名古屋を中心にしたごく個人的な音楽・演劇メモです。 最近はほぼtwitter(@outbreed_t)でつぶやいてます。

小林幸子 特別公演(昼の部) 御園座

招待券をいただき、母のお伴で行って参りました。
開演前に緞帳の作者とスポンサーの紹介なんてのがあったんですが、緞帳って4枚もあったのね。知らなかった。





第一部 旅館華村 若女将



嫁ぎ先の寂れた旅館を立て直す若女将の涙と笑いの物語で安心の大団円。
共演者の中ではドラマでよく観る藤田弓子さんとか篠田三郎さんに目が行きます。
お年を召しても藤田さんは相変わらず明るくてかわいいし、篠田さんはスリムで未だに青年の雰囲気なままなのが凄い。



第二部 '12華麗なる幸子の世界
最初から上がったり下がったりとさすがのステージセット。
二部前半はダンサーたちを従えて、ほぼ曲毎に衣装替えしての歌って踊ってのショー。テクノポップアレンジの「もしかして PART II」はかなり肌の露出のある衣装で「レディー・ガガです(笑)」とか、客席まで迫り出すリフトに乗って眼下のお客さんに「上からすみません〜」と笑いを誘ったり。
曲によっては生歌じゃないのもあったように見えたけどよく解らない。
衣装替えの間はダンサーたちのダンスやイリュージョンデュオのwizのマジックで繋いで飽きさせず。
ダンサーさんたちは一部のお芝居の端役で登場してたらしい。


後半は生バンドをバックにお着物で正統派演歌をじっくり聴かせてくれます。
MCでは被災地を慰問した際、サインをするにも書くものがなく配給された白いパンツに泣き笑いしながらサインした話を涙ぐみながら語り、「おもいで酒」で幕が下りた後、紅白における豪華衣装の変遷の映像が流れて幕が開き、2010年の衣装「母鶴」(白い衣装で羽ばたく鶴に乗ってるセット)での「母ちゃんのひとり言」を再現、締めとなりました。



芸能生活37年、歌唱力も話術もさすがの幸子様でした。
エンターテイナーですよ、ホントに。
やっぱりゴージャスなステージいいよねえ。やっぱりライブは非日常でなんぼだと思うのです。
本命バンドがホールに連れて行ってくれなくなって久しいので、こーゆーのを観るとああ奴らにもこんなセット組んでドカンとかバーンとかバリバリ特効かますステージやらせてやりたいわ、とか思ったり。



ところで御園座に来るのは20数年ぶりなんですが、地下の食堂街がタイムスリップしたかのように昭和のままでびっくりしました。
ていうか、御園座っていつのまにか場内での飲食禁止になってて幕間は食堂に行くのが基本になってるんですよ。しかし以前地下の某店で食べた母がそのあまりの不味さにびっくりしたのと、時間に慌てるのがイヤということで今回は芝居前に食事して幕間はコーヒーのみ。
御園座と似たような形態の新橋演舞場に行った時、後になってお弁当のバリエーションが結構豊富なことを知って予約して食べれば良かったと凄く後悔したんだけど、やっぱこういう芝居の「幕間に幕の内弁当を食べる楽しみ」が無いってどーなの。些細なようで結構大きいと思うんだけどなあ。
販売してる劇場限定グッズにしたって魅力も工夫も無いし。
観覧券販売の伸び悩みで赤字とか資金繰りの悪化とか、17年に劇場を地上42階の高層マンションに建て替えて1〜4階に劇場入居させるとか話が出てるけど、その前にもう少しやることあるんじゃないのと思うんですけどねえ。