OUTBREED

日夏の名古屋を中心にしたごく個人的な音楽・演劇メモです。 最近はほぼtwitter(@outbreed_t)でつぶやいてます。

犬神サアカス團 レコ発ワンマン・ツアー「恐山発売記念巡業」 ell. SIZE

−セットリスト−(新譜以外、覚えてる分だけ順不同)
黒髪/赤猫/花嫁/ガム/エナメルを塗られたアポリネール/少女地獄/en.1 大地に死す/残酷楽園/en.2 運命のカルマ/光と影のトッカータ


アングラ路線を宣言した犬神サーカス団の「犬神サアカス團」としてのライブ初日です。
動員的にell.FITS ALLだと余裕が出るとは言ってもSIZEはキツイだろうと思ってたら案の定、後ろの方は身動き取れずつらかった。


ヴィジュアルはオフィシャルのトップページの衣装。明兄さんのメイクと刈り上げがやっぱり怖いよう。
MCはほぼ無しでアンコールに入ってからのメンバー紹介も淡々と。
旧曲もなるほどなセレクト。「トッカータ」はメロディライン的になんとなくNGなイメージだったんで入ってたのがちょっと意外。歌詞的には血塗れだからいいのかしら。
確か「後生車」と「少女地獄」はリミックスになってたよね?(うろおぼえ)
歌詞内容が被ってるからこういう手もありか。
「蜘蛛女」は凶子ちゃんは台詞のみ、曲自体は変拍子もあるのでCDで聴いてて合わせるのが難しそうだと思ってたんですが、ライブでは難なくキッチリ音を合わせてて非常に聴き応えありました。
「運命のカルマ」は「犬神サーカス団がアングラを決意した曲」と紹介してた。


今回の新譜、朝の通勤に聴くには重すぎ、疲れてる帰路に聴くのもやっぱり重く、少々聴くのが大変でした。(相方は耐えられず、金爆に逃げてたらしいw)
興味深かったのが「故郷和讃」 の最後に入る凶子ちゃんのコーラス。あまり犬神はこういう加工しないから珍しいなと。
ブルガリアンボイスチックというか「攻殻機動隊」の「謡」を思い出した。
「被害者面」は「人工妊娠中絶」のセルフオマージュぽいなーとか。


ふとライブの全曲通すと全部で何人殺されてるんだろうなあとか思ったり。
「誰も死なない曲は演らないんじゃない?」と友人に言ったら
「『花嫁』は「もしも死んだら」だから死んでないじゃん」
と指摘されました。そういえばそうだ。


楽曲を聴くライブとしては楽しいんだけど、覚悟してたとはいえやはり面白トークが全く無いのは寂しい。
「やっぱりねえ…」と脱落しちゃう人もいるんだろうなあ。
今後、fitsは空くのかさらに動けなくなるのか、どっちかしら。