OUTBREED

日夏の名古屋を中心にしたごく個人的な音楽・演劇メモです。 最近はほぼtwitter(@outbreed_t)でつぶやいてます。

劇団☆新感線「SHINKANSEN☆RS メタルマクベス」(マチネ) 東京・青山劇場

主人公がランダムスターで他の登場人物がレスポールグレコエクスプローラー、国の名前がESPにフェルナンデスと来て笑わないメタルファン*1はいないでしょう。細かいとこでいろいろ笑わせてもらいました。
「冠くんて歌上手いなあ」などと大ボケかましてたのは私です。いやTHE 冠が出てるの知らなかったもんで(予備知識仕入れてなさすぎ)。


メタルという要素があるからかもしれないけど、「SHIROH」よりはこっちの方が私は好みですね。
内野さんの歌はまあメタルというには物足りなさすぎですが、芝居ではそこまで求めてないのであれでオッケーでしょう。でも演奏陣は相変わらずの迫力。が、ちょうど席が最上手で見切れててその様子は全く見えず。これは悔しかった。
冠くんの日替わりネタ(らしい)はチェッカーズの歌をワンフレーズ歌って
「元チェッカーズのタカモクは『暴露本』を『ボウロボン』と言ってた」
La’cryma ChristiのTAKAは(ラジオか何かで)『殺陣』のことを『さつじん』と連呼してて困った」
の暴露ネタ。客のほとんどは「誰?」みたいな反応で、スベり気味だったようですが私にはバカウケでしたよ。TAKAのアホ。
それにしてもバンド・メタルマクベスを見てると、80年代ジャパメタって黒歴史なんじゃないのかしら…とか思えてきます。よくあんなカッコしてたよね…。
2200年代は衣装とかバイクを使うとことかJudas Priestっぽいテイストでしたね。
秀逸だったのはLPジャケット風のパンフレット。通常のパンフ以外にシェイクスピアヘビーメタルの副読本的な「B面」がついているのだけど、マーティ・フリードマンvs岡崎司vsいのうえひでのりの対談がオイシイです。興味深かったのが
岡崎「ヘヴィメタルはチャンバラとか時代劇に合う」
マーティ「海外じゃ(メタルを使うことは)あり得ない。せいぜいハードなアレンジのオーケストラを使うくらい」
という会話。「メタルマクベス」の新聞英文記事がBLABBERMOUTH.NETで紹介された時のメタルファンの反応が微妙だったのは、そういう背景もあるからなんですかね?


ネタバレになってしまうかもしれないけど、1つだけ。
最後のシーン、あの指の形が『悪魔のサイン』といわれる「メロイックサイン」*2だと知っていると、あの最後の台詞でニヤリと笑えます。
というわけでニヤリ。

*1:吉田メタルファンに非ず

*2:ヘビーメタルやロックのライブでは定番のポーズ