OUTBREED

日夏の名古屋を中心にしたごく個人的な音楽・演劇メモです。 最近はほぼtwitter(@outbreed_t)でつぶやいてます。

IRON MAIDEN “A MATTER OF LIFE AND DEATH” JAPAN TOUR 2006 名古屋市民会館

開演時間ギリギリに飛び込んだら、すでにステージではゲストというかオープニング・アクトのローレン・ハリスが歌ってましたが、会場の盛り上がりはイマイチ。
ローレンはキュート&セクシーで観た感じも悪くないし声も結構私には好みのボーカルでした。ただ私が今までに観た女性ボーカリストARCH ENEMYのアンジェラ・ゴソウの強烈な声とか、ex.Nightwishのターヤ・トゥルネンの妖艶なムードみたいな、これというインパクトが無い。パパのスティーヴ・ハリスはもう充分ですと言いたくなるくらい個性的なのにな〜。
このままなのか、この先変わっていくのか気になるところです。
ローレンが19:10過ぎに終了、25分のセットチェンジ後、ようやくアイアン・メイデンが登場。


−セットリスト−*1
Different World/These Colours Don't Run/Brighter Than a Thousand Suns/Pilgrim/Longest Day/Out of the Shadows/Reincarnation of Benjamin Breeg/For the Greater Good of God/Lord of Light/Legacy/Fear of the Dark/Iron Maiden
/en. 2 Minutes to Midnight/The Evil that Men Do/Hallowed Be Thy Name


しょっぱなからVo.ブルース・ディッキンソンが飛んだり跳ねたり走ったり、よく動くのでびっくり。もちろんガンガン歌ってます。…そういえば2年前のメイデン・フェスの時は肋骨を骨折してたんだっけ?だからあの時は大人しかったの?20代のボーカルだってこんなに動かないよなあと感心しきり。
Dr.ニコ・マクブレインはただでさえドラムに埋もれてるのに凹なセットに収まってるものだから、かろうじて誰かがドラムを叩いてるらしい、としか判りませんでした。…偽物が叩いてたとしても解りませんな。
Ba.スティーヴ・ハリスは相変わらず顔が濃ゆい…じゃなくてパワフルでした。
Gu.ヤニック・ガースは「Fear of the Dark」以降、ギター曲芸に徹してました(ウソです。たまには弾いてました)。
デイヴ・マーレイとエイドリアン・スミスは……えーと。
演奏の方は少々アヤシイ部分があったような気がするけどまあいいや。ただ市民会館だからなのか、かなり上手寄りという位置が悪かったのか、なんか音がこもっててボリュームが低く感じました(終わった後、全然耳がやられてなかったからやっぱり音が抑えめだったかと)。骨に響くようなサウンドを期待してたので、その辺が残念。
今回のアルバム「Matter of Life & Death (W/Dvd) (Dlx)」は1曲1曲は深みがあり、聴かせる曲が揃ってると思います。ハイかと思えばロー、ハードかと思えばマイルド、アップテンポからスローテンポへ。ライブはアルバム以上にその切り替えのメリハリが激しく、非常にドラマティックな展開に聴き惚れました。
が、この楽曲群をアルバムにまとめちゃうとなんだかね…。曲の区別つかない。
全部の曲のイントロ、ABメロ、サビをバラして適当に組み合わせても違和感ないかも。


本編ラスト、ステージ後方からせり上がった巨大戦車の砲塔を客席に向けるとハッチから巨大エディが顔を出し、双眼鏡で観客を偵察。その後客席に向かってドカンと一発!…なんてことはなかったのでちょっとがっくり。
アンコールに入るとエディはのこのこと出てきてステージをちょろっと見回ると帰って行きました。えーそんだけー!?
ツアーファイナルということで、みんな懸命にコールしたんですがダブルアンコールは無しで終演。
またの来日、お待ちしております。