OUTBREED

日夏の名古屋を中心にしたごく個人的な音楽・演劇メモです。 最近はほぼtwitter(@outbreed_t)でつぶやいてます。

最高権力まで10km圏内突入記念企画「楠本柊生元帥一人芝居+α」 ell.SIZE

出演:楠本柊生/ゲスト:梶永大士、武藤優作


・映像「熱海漂着編(第14帝國→熱海)」〜幻創論
・元帥トーク(BGM:ゴッドファーザー 愛のテーマ」)
・「死神の精度」
・映像「最高権力への道Act.1(熱海=日本、城を探して沖縄へ)
・沖縄みやげ→ラジオ「週刊ゲンスイ」トーク→武藤一人芝居と「リフレッシュしましょう!ラジオ体操第2」*1→ラジオトーク
・映像「最高権力への道Act.2(定光寺中将の転勤)
・「死神と藤田」


一人芝居は伊坂幸太郎死神の精度」から2本。「死神と藤田」の方ではチンピラ役*2に大士。
演目は昨日(10/28)と同じ。


どうなることかと思いましたがなんとか楽日は笑顔で終わりました。
結局昨日は肩の力が入りすぎだったのかな。
というのは1本目の芝居の前のトークを昨日はほとんど無しで(というか元帥も笑わせてる余裕が無かったというか)、「死神の精度」って硬い雰囲気の話じゃないのにシリアスなムードのまま芝居に入ったんで観てる方も気持ちの切り替えがきかなかった感じがするんですよ。
今日はまったりなトークあり。
つんくファミリーの楠本です」
アップフロントグループな挨拶してましたが、天てれをやってた時は小学校の先生気分だったけど今はBerryz工房相手に女子校の先生気分になってるんだとか。
「きっと裏でいろいろ言われてるんだろうな…」
って、どんな先生っぷりなんだろう…。
あと大須観音でおみくじをひいたら大吉だったけど「外出は控えた方が良い」とか「方向はどの方向も吉」→かえって迷うとか大吉とは思えないような内容だったとか。


オフィシャルサイトで公開してた映像を今回使ってたけど、これはどーかなー。面白くてももう知ってるからあまり笑えないんだよね。
「死神の精度」は元帥がどうこうじゃなくて、話に笑いきれない部分があってそれが気になって仕方がなかった。
死神の「異文化摩擦ギャグ」*3って元帥が帝國でリッター相手に散々やってきた得意な部分なのに原作の方がレベル低いからなんかスッキリしないし、それと音楽プロデューサーのスカウト方法はいくらなんでも無理やろ!!とか。
ムータンは沖縄の方言を使った電話の一人芝居。元帥の沖縄土産がムータン作だったというオチ。昨日よりちょこっと台詞を変えて笑える部分が増えてた。「オーディエンスと一体化するパフォーマンス」のラジオ体操第二は懐かしの帝國ラジオの頃にやってたヤツね。
しかし私はそんな熱演より彼がはいてた豚柄のハーフパンツ(多分、ルイ・ヴィ豚にひっかけてあるかと)が気になって気になって(笑)。
「死神と藤田」は若いチンピラ役で大士が登場。元帥の芝居に対して大士の演技してない演技は逆にリアリティがあって良かった。
オリジナルの部分で大士を「ヤクザかロックミュージシャンにしかなれなかった男」と評して(シャレにならない)
「演出家に出逢っていれば役者になっていたかもしれないし、音楽プロデューサーに逢っていればミュージシャンになっていたかもしれない」
と、この話も「if〜もしも僕らが・・・だったら〜」に絡ませる辺りが元帥だわ。
「栗きんとん?」の後に吹き出すのと「役者には向いてない」「…否定して下さい」のやりとりは演出でした。


カーテンコールでは今回の芝居のことだけでなく、3年前に第14帝國をああいう形で終わらせてしまったことについてのお詫びがありました。
元帥が名古屋での主催公演を避けてたのは時間が欲しかったというのもあったのね。
あと大士に出演してもらうのに無理矢理くどき落としたという話もしてた。
大「ムータン、汗かきすぎ!」
ム「これは煮汁!…豚汁?」
なんてやってたムータンと大士はそういえばお笑いユニット「毛細血管」をかつて組んでたんでした。
そして芝居なのに何故かアンコールあり。
「死神と藤田」をムータンが藤田役で加わって部分再演。が
「ウホ?ウホホー……」
と藤田、人語喋ってないんですけど(笑)。
ちょっと台詞を変えただけでめちゃお笑いになりました。
…全編、これでやった方が大ウケだったんではないかしら……。

*1:以前ラジオ「週刊第14帝國」で武藤中尉がやってたネタ

*2:劇中に名前は出てこなかったが原作では阿久津

*3:by 大森望文学賞メッタ斬り!リターンズ